村上宗隆の出身高校は九州学院!若き三冠王の原点である高校時代のエピソードとは?

村上宗隆は九州学院出身

史上最年少で三冠王に輝き、2022年シーズンの話題をさらったヤクルト村上宗隆選手

彼の原点は、母校・九州学院高校にあります。

村上選手は、どんな高校時代を過ごしたのでしょうか?

ここでは、村上選手の高校時代をエピソードを交えながら時系列で振り返り、今の活躍の原点を紐解いていきます。

目次

九州学院高校について

九州学院高等学校
100年以上の歴史があるキリスト系中高一貫私立高校
全国大会出場経験が豊富な運動部が多数(剣道・柔道・野球・陸上)
主な卒業生:高良健吾(俳優)・末續慎吾(陸上)・吉本亮(野球)など

中学時代の監督の息子・吉本亮さん(元ソフトバンク)の出身校という縁もあり、村上選手は2015年に九州学院の門を叩きます。

いわゆる強豪校にありがちな厳しい上下関係がなく、のびのびと成長できる環境が整っていたそうです。

満塁弾デビュー〜甲子園出場

村上選手は類まれなバッティングが評価され、1年春から4番でベンチ入りを果たします。

1年夏の県予選の1回戦、4番ファーストで先発出場。

その初打席で鮮烈なデビューを飾ります。

きれいなスイングから放たれた打球はぐんぐん伸び、バックスクリーン横に飛び込む満塁ホームラン。

九州学院はその試合に勝利し、勢いそのまま予選を駆け上がって、見事甲子園出場を果たしました

甲子園では、同学年の清宮幸太郎選手(当時・早稲田実業)が大活躍する中、初戦の遊学館戦を迎えます。

この試合でも4番で出場した村上選手ですが、4打数ノーヒット・エラー2という結果に。

チームも敗れ、苦い思い出とともに甲子園を去りました

ポジションを捕手にコンバート

甲子園のあと、監督から「頭を使って野球をしてほしい」とキャッチャーへの転向を打診されます。

このキャッチャー経験が、今のバッティングにも大きく生かされることになります。

1年秋から捕手にコンバートした村上選手は必死に練習と研究を積み重ねていきました。

味方ピッチャーそれぞれの特徴を理解したうえで、一人ひとりに合った攻め方をどんどん提案していたそうです。

バッター目線から捕手の配球を研究していったのもこの頃。

今の狙いすましたようにボールを捉える打撃センスも、この時期の努力の賜物でしょう。

5打席連続ホームラン進行中の2022年7月31日の阪神戦。

延長戦で3本目を放った時のインタビューです。

さっきの打席、ホームランを打った球は外角のスライダーだったので、今度は内側のストレートが来るだろうなと

引用元:Number Web

捕手経験を生かし、バッテリーの配球を読み切ったホームランだったんですね。

野球への飽くなき探究心

高校時代の村上選手を語るうえで、外せないのが研究熱心なところです。

とにかくYouTubeでいろんな人の打撃フォームをずっと研究していたそうです。

なぜこの動きになるのかを常に考えていたんですね。

捕手時代のマシン練習では、自分のキャッチングを動画に撮って毎日研究していました。

今でこそ高校生の動画撮影は当たり前ですが、当時はまだ珍しい時期。

自分の目標にとって必要なことは徹底してやる

村上選手の今でも変わらない探究心の強さがよく伝わるエピソードですね。

ヤクルトの先輩・上田剛史さん(2020年引退)の言葉です。

村上のすごいところは一日中野球のことを考えていられるところ

引用元:『証言 村上宗隆』宝島社

とどかなかった甲子園

2年夏、そしてキャプテンとなった3年夏と九州学院は2年連続で県予選決勝で涙を飲み、甲子園には出場できませんでした

甲子園出場は1年夏の1回のみで、高校野球生活は幕を閉じます。

最後の夏の試合終了後、村上選手は捕手用レガースをはずすことなく、涙するチームメイトに声をかけ続けました。

そして後輩たちには「まだチャンスがある」と鼓舞して回ります。

自身の涙はぬぐい、最後まで主将としての責任をまっとうしたそうです。

最後の夏の甲子園出場は叶わなかったものの、積み重ねた高校通算本塁打は52本

プロ注目の選手としてドラフト候補に名乗りをあげました。

運命のドラフト会議

迎えた2017年10月26日、ドラフト当日。

清宮幸太郎選手の指名に敗れたヤクルトが、3球団競合の末に外れ1位として村上選手を獲得しました。

背番号55

日米通算507本塁打の松井秀喜さんのような活躍を願い、球団が同じ番号を渡します

「チームに貢献できる選手になり、いつかは日の丸を背負いたい」

将来への抱負を語り、プロへの一歩を踏み出しました。

まとめ

村上選手の高校時代を振り返ってきましたが、いかがでしたか?

高校野球で培ったさまざまな土台の上に、今の活躍があることが見えてきたのではないでしょうか。

2023年、令和の若きスラッガーがどんな飛躍を見せてくれるのか、注目していきましょう。

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